発達障害児と歯科治療の関係
現在の日本では少子化傾向に歯止めがかかりません。一方、ADHDや自閉症などの発達障がい者(障がい児)は年々増加傾向であり、今後も増えていくと予想されます。そのようなお子さんは歯科治療の重要性があまり理解できず治療がなかなか進まないのが現状です。しかしながらむし歯は進行してしまうので、後継永久歯(次に生えてくる大人の歯)に影響を与えてしまいます。止むを得ず無理やり押さえつけながら歯科治療をしてしまうと、歯科治療に恐怖心が芽生えトラウマになってしまいます。すると、さらに治療に協力してもらうことが難しくなります。現代のSDGsの観点から考えて、無理やり治療することは欧米では虐待であると捉えられています。
当院では障がいをお持ちのお子さんに対して全身麻酔を活用し積極的に歯科治療を行い、お口の中を清潔に保ち続けることを目標としています。
歯科治療にお悩みのお子さんをお持ちの保護者さまは一度当院に来院ください。なお、身体的に入院が必要であると判断した場合は高次医療機関に紹介させていただきます。
成人の方は対応できかねますので他院へ紹介させていただきます。
一般の歯科治療
全身麻酔下歯科治療
国会でも発達障害児の歯科治療の重要性が説かれています!
政治家であり歯科医師の比嘉奈津美氏は、2022年10月の参議院予算委員会で、口腔の健康が人々の健康に寄与することを説き、特に障がい者(障がい児)における全身麻酔下歯科治療の重要性を訴えました。それを受けて国は、障がい者(障がい児)に対するさらなる歯科医療提供体制の構築を推進するための検討委員会を立ち上げていること、歯科麻酔科研修のガイドラインの策定を実施していることを説明し、障がい者(障がい児)の歯科医療がしっかり提供されるよう取り組んでいく姿勢を明らかにしました。