General Anesthesia

全身麻酔下歯科治療

全身麻酔下歯科治療とは

  • 全身麻酔下で眠ったまま歯科治療を行うこと
  • 一般的には抜歯などの観血的手術で全身麻酔を活用
  • 欧米では広く浸透した治療法
  • 日本では大学病院等で行うことはあるが少ない
  • 年々増加傾向

全身麻酔下歯科治療の満足度

本学⼩児⻭科での全⾝⿇酔下⻭科治療に関する保護者の意識調査、⽯⼭未紗ほか、⼩児⻭科学雑誌55(3):358-367 2017

治療の対象となる方

  • 歯科恐怖症の
    お子さん

  • 障がいをお持ちの
    お子さん

    ※自閉スペクトラム症、
    発達障がい児等

  • 歯科治療に
    トラウマがある
    お子さん

  • おう吐反射が
    あるお子さん

  • 過剰歯がある
    お子さん

全身麻酔下歯科治療のメリット

  • 眠っている間に治療を行うことができる

    眠っている間に、
    安心、安全、快適に
    治療を行うことができる

  • 安心

    歯科治療の記憶が残らないため、
    歯科恐怖症の方も安心して
    治療ができる

  • むし歯治療から予防まで責任を
    持って行うことができる

  • 歯科治療における
    トラウマを極力、
    減らすことができる

デメリット

  • 絶食・絶飲期間が必要です
  • 挿管・点滴が必要です
  • ごく稀に全身麻酔の合併症・偶発症が発生することがあります
  • 帰宅までの安静期間が必要です

海外での現状について

小児歯科患者に対する
全身麻酔管理件数

  • ※1日本における歯科麻酔の流れと歯科麻酔科医育成における医歯連携 飯島毅彦、西村晶子:昭和学士会雑誌80(5)、2020、390-395
  • ※2第6回NDPオープンデータ:歯科(平成31/04〜令和02/03)

珍しい治療法ではなく、欧米では50年以上前から一般的に行われています。日本の歯科開業医でも1979年から行われており、今後、増加していくと予想されています。

全身麻酔下歯科治療の流れ

  • 顔にマスクを当て、一度眠ります

    顔にマスクを当て、一度眠ります

  • 薬を入れるために点滴をします

    薬を入れるために点滴をします

  • 治療をします。麻酔で眠っているので歯科治療中の記憶は残りません

    治療をします。麻酔で眠っているので
    歯科治療中の記憶は残りません

  • 治療が終わると同時に、麻酔薬の投与を中止します

    治療が終わると同時に、麻酔薬の投与を中止します

  • リカバリールームで休憩します(30分~1時間)

    リカバリールームで休憩します
    (30分~1時間)

  • 休憩後、ご帰宅いただきます

    休憩後、ご帰宅いただきます

詳しくは動画をご覧ください

絶食・水分制限について

安全に全身麻酔を受けて頂くためには食べ物はおよそ6時間前から絶食、水分はおよそ2時間前から絶飲して頂きます。当日守れない場合には全身麻酔下歯科治療を延期する場合もあります。絶飲食の詳細は初診時や前日にご連絡させて頂きます。

合併症について

全身麻酔で重度の合併症が発生する確率は約80000分の1と報告されています。
万が一、重度な合併症が生じた場合は当院で適切な処置を施したのち、愛知医科大学病院へ搬送した方が安全と判断した場合には速やかに搬送させて頂きます。

ページトップへ戻る